ぴよちゃんの本棚

本棚に並んでいる本や今まで読んできた本などなどのまとめや書き置き

私のバイブル小説「コンビニたそがれ堂」村山早紀

みなさまこんにちは。

 

前回の自己紹介、

文字大きすぎて読みにくかったかな〜と思って

今回は小さくしてみました。

 

ひよこのサイズ感につられて

大きくなってしまったの笑

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(需要と供給は一致していた方が

双方嬉しいと思うので、

何かお気づきのことがあればお知らせください)

 

今回は私のバイブル、

「コンビニたそがれ堂」をご紹介します。

 

この本がいかにして私の唯一になったか、

見ていっていただけたら嬉しいです。

 

心の柔らかい部分を

ひだまりのぬくもりで温めたい方

最近ほろっとしてなかったなという方

次に読む本に迷っていた方

ぜひ読んでみてください。

 

きっとあなたも鳥居を見るとそわそわしたり、

自分の求めるものを考えたり

夕暮れ時がいつもよりノスタルジックに感じます。

 

『コンビニたそがれ堂』
私が本の虫だった小学生の頃に

図書館で出会って以来、

貸出履歴に何度も残っている一冊。

手元に欲しくて

初めて本屋さんで店員さんに声をかけた一冊。

店頭になくて、在庫確認してもらって、

出版社にも問い合わせしてもらった一冊。

初めて作家という概念を持たせてくれた一冊。

 

手元にあるのは図書館で出会った

ハードカバー版であるということは

自分の中の自慢ポイントです。

(ほんとは図書館みたいなカバーも掛けたいところだけどね!!!)

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村山さんの著書は

母と一緒になって読み漁ったし、
今でも新刊が出ることを知ると

母にラインしている。


本棚には著書がほとんど揃っている。
装丁を担当されたげみさんの個展にも行った。

 

就活の合間にたそがれ堂の新刊を

スタバで読んでツイートしてたら

村山先生ご本人からリプライいただいて、
爆速帰宅して母に自慢した。
(その後母はツイッターを始めた)


推しの作家さんや、絵描きさん、

クリエイターさんなどに

積極的に好きを伝えようと思った

きっかけだった。

 

本題に戻ると、出会った当時は小学生で、
村山先生の主戦場も児童書で。

 

中学生で部活に打ち込み読書から疎遠になり、
大学生でバイトをするようになり自由に使えるお金ができたことで本屋さんに入り浸る時間が増えて。


そのころにはたそがれ堂は児童書ではなくなっていたので、大好きな作品に再会して。

 

自分の成長に合わせて村山先生の主戦場が移っていたことに気がつき、

勝手にずっと一緒にいてくれたような気持ちになって。

実家を出る時も、引っ越しをした時も

手放すことはできなくて。

 

 

当時は風早の街マップを描いてみたり、
自分だったら何を見つけるんだろうとか

考えてみたり。


今でも綺麗なキャンディを見つけるとあんずちゃんのもこんな感じかなとか、

サイフォンで淹れてるカフェでコスモスコーヒー思い出したり。

 

もはや思考回路に染み付いているといっても過言ではない。

心がひどく落ち込んだ時、存分にしょげて、

泣いて、寝て、やっと少し回復してきたところで何度も手を伸ばして助けを求めてきた大事な一冊。

いつも支えてくれた一冊。

まとめきれないけど、これからも大切にする一冊。

 

村山先生の物語の中で見せていただいている景色や、温かさや、吹く風の柔らかさや、生気溢れる香りたち。
一度体験させていただいた経験はなくなりはしません。
ずっと一緒です。
心を削りながら生み出していただいている作品は
全て良い本です。
わたしにとって、誰かにとって良い本です。

 

 

読書って一冊の中にたくさんの情報が詰まってて楽しいよね。

 

思いっきり物語に没頭するも良し、

本に流れる時間を楽しむのでも良し。

 

自分の興味があることしか調べないし、

知らないことは調べるところまで至らないけど、

本読んでると無差別にそういう知識に出会えるのも楽しい。

 

本屋さんのシステムというか本の流れだったり、コーヒーサイフォンだったり、ラングドシャが「猫の舌」って意味だったり、タロットの死神が前向きな意味も持ってるってことだったり。

たんぽぽの根っこがコーヒーになることや金木犀のお酒があることも、本の中から教わった。

 

ダブルミーニングや伏線の楽しみ方も。

小学生だった私の社会生活の全てだった学校内では出会えない体験や知識がわたしの世界を広げてくれた。

 

狭い世界でもがき苦しんでいた私の逃げ場所であり、癒しであり、居場所になってくれた。

 

本の中の世界はわたしを追い出すことのない安心感があった。

 

活字が好きで、情報で溢れるツイッターなんかはもちろん好きだけど、やっぱりわたしにとって読書は特別なのかもしれない。

 

 

素敵な「コンビニたそがれ堂」シリーズは

愛蔵版、外伝含めて全11冊刊行です。

(全て文庫版が発売されています。)

 

シリーズ1冊目のお気に入りは「あんず」

あのキャンディ、他にはどんなのがあるんだろう

 

他にもあたたかさと柔らかさの中にちょっぴり切なさや、やるせなさ、それでも登場人物それぞれの一生懸命な気持ちが伝わるシリーズです。

 

ピュアな気持ちに触れたい大人、

色々な経験や感情を学んでいる途中の小学生の方からおすすめです。

 

この本を読んでいる時間が

あなたにとって有意義な時間になりますように。